４月26日（金）より29日（月・祝）の４日間に渡り、2k540内に店舗を構える鬼丸雪山窯元の取り組む途上国支援活動に基づき展示発表会を実施します。この事業は、JICA草の根技術協力事業「ベトナム国バクニン省フーラン村陶芸従事者生活向上計画」の活動です。

2021年8月に開始した本事業は、現地の大物陶器制作による陶土の大量消費と大量生産による価格低下の課題を解決するため、磁器のように薄くて軽い高取焼や小石原焼の技法を活用した茶器や皿をはじめとした小型の付加価値の高い陶器を生産するものです。原料は、現地で採れる土や植物のみを使用し、蹴りろくろで成形し、薪窯で焼き上げる持続可能でオリジナリティーの高い陶器作りを目指すものです。2022年9月よりフーラン村にて東峰村の高取・小石原焼きを中心とした基礎技術指導を行ってきました。この度は、基礎技術指導を受けた者の中から今後の陶器制作をリードしていく14名のマスター生を選び、質の高い器作りの技術習得に励んだ成果を発表いたします。

ベトナムフーラン村は若い世代の陶芸従事者も多く、街全体が活気にあふれ、訪れた方々が口を揃えたように帰りたくないということから竜宮城に因んで竜宮焼と名付け、魚が舞い踊るような楽しい器づくりを目指しています。

マスター生は帰国後学んだ技術を活かして、修了作品作りに励み、ハノイでの展示会での展示会に作品の出展を予定しています。また、東峰村とフーラン村の陶芸従事者の継続的な技術交流に向けた生産・協力体制を構築していきます。このプロジェクトが日本の工芸・職人の希望になるように関係者一同精力的に活動しています。

＜本件に関するお問い合わせ先＞　　　　

  鬼丸雪山窯元　鬼丸祐輔　090-3329-2062